脇見恐怖症の有名人、芸能人【一覧】

(最終更新日:2023/06/11)
脇見恐怖症の有名人、芸能人【一覧】

脇見恐怖症の有名人、芸能人について書いていきます。
脇見恐怖症の有名人は歴史的に観ていけば決して少なくないと言われています。
※なお、芸能人に関しては私の調べた所、該当する人物は見当たりませんでした。

 

脇見恐怖症とは;

脇見恐怖症は特に日本人に多いようで英語、スペイン語、ポルトガル語等で調べてみましたが、視線恐怖自体は海外でも存在するもののそれらのドキュメントの参考文献のほぼ全てが日本の学者等が書いたものばかりという傾向がありました。

要するに、視線恐怖症は日本で特異的に多いモノではないかと思われます。

ちなみに、
対人恐怖症は国際疾病分類において日本人特有の民族病とされています。

脇見恐怖症の有名人、芸能人

フリーダ・カーロ

メキシコを代表し世界的に有名な画家のひとりフリーダ・カーロは幼少期にポリオに罹患し、それによって身体的に一部不具を負うことになりました。
(彼女はメキシコの有名な大偉人です)

そのせいで、右足が極度にやせ細り、それを隠すためにメキシコの民族衣装を常に着ていたと言います。

そんなフリーダ・カーロに追い打ちをかけたのは、交通事故でありました。それは、乗車していたバスが路面電車と激突するという凄まじいもので、この事故によって彼女は一生涯にわたり、背骨の痛みと体の痛みに悩まされるようになりました。

この時の後遺症の影響で、過日、手術を数十回以上も繰り返すことになっています。

しかも、この事故が原因で骨盤と子宮を損傷し、子供が産めない体になり、のちに伴侶となる男性との間で何度も流産を経験することになりました。

こうしたことが彼女を脇見恐怖症(他者視線恐怖)という孤独の底に余計に貶めたと言われています。社会不安障害もあったようです。

彼女は次第に人目を避けるようになり、絵画の制作に没頭するようになりました。

その結果、数々の世界的名作を生み出し、今現在をして天才的有名人画家のひとりとして、彼女の家(一般者が閲覧できるミュージアムになっている)には世界中からファンが訪れています。
(私も実際にメキシコシティに住んでいた頃、訪れました)

脇見恐怖症や孤独に苛まれ、晩年は死を願うことが少なくなく、彼女の残した日記には度々、死についての記述がみられているのです。

晩年、さらに容態が悪化し、右足を失うことになってしまったことがこの事に大きな影響を与えていると言われています。
このことは彼女の生きる気力を完全に失墜させたイベントであると言えました。

藝術は常に不幸の中に生まれると言われていますが、彼女の人生も極めて波乱に富んだモノであり、脇見恐怖症や対人恐怖、不安、孤独に苦しめられ、引きこもりがちな人生を送ることになりました。

しかしながら、その葛藤のエネルギーを藝術の方面で昇華し、歴史に名を刻む偉人にまでなりました。

↑メキシコシティにある晩年、彼女が暮らした家

プルースト

プルーストは西欧文学最高峰と評される世界的な有名人で、「失われた時を求めて」は稀代の名作として語り続けられています。

しかし、そんな彼には奇矯な癖がありました。

人前では絶対に食事をしなかったと言います。
(脇見恐怖の親戚、会食恐怖があった公算大)

又、表通りからの騒音を避けるために、部屋にコルクを敷き詰めて生活していました。
人目が気になる常に脇見恐怖症があったようで、昼夜逆転する生活を送り、もっぱら夜に外出することの方が多かったようです。

さらには、夏場に海に行く際も毛皮のコートを脱がなかったとされています。

とことん毛皮のコートを着ていたせいか、イギリス人大使は彼の奇矯なファッションに驚かされた旨をノートに残しています。

極度の寒がりだったのかどうかはわかりませんが、脇見恐怖症の人の場合、自分の体を他人に見られるのを回避する傾向が強いです。

プルーストの作品の「失われた時を求めて」は西欧文学最高峰の一つとされています。
プルーストの家系はユダヤ系でいわゆる超大金持ちでした。

そのため、極度の浪費癖もあったそうですが、ホテルのハウスキーパーに驚異的な額のチップを渡すような気前さもあったと言います。

 

プルーストの名言:

人は苦悩すること
によってのみ、

苦悩を忘れる
ことが出来る。

私たちの知っている
偉大なものは、

すべて神経質な人が
作ったものです。

まとめ

このように脇見恐怖症や対人恐怖症のような社会に対する恐怖を覚える心の問題を抱える方は特に藝術者、アーティスト、文学者に少なくないです。

有名人であればあるほど基本的に、一般人と乖離した才能があるわけで、何かが極端に優れていると何かが極端に劣っている※ということが起きやすくなります。(※代償性過剰発達のようなモノが起きやすいと言えます。)

 

特にフリーダカーロの悲惨な人生との苦闘劇には勇気づけられる人も多いはずです。

✅私の他の有名人に関して言及してある他のブログ記事を参照されることを推奨します。↓↓↓↓↓↓


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(参考文献:)
https://www.theguardian.com/artanddesign/2005/may/21/art
https://www.talkspace.com/blog/the-life-art-and-mental-illness-of-frida-kahlo/#:~:text=Mental%20Illness%20%E2%80%93%20The%20Great%20Depression%20of%20Frida%20Kahlo&text=Her%20apparent%20dissociation%20and%20identity,disorder%20to%20dissociative%20identity%20disorder.%E2%80%9D
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17495507/#:~:text=Abstract,1870%2C%20called%20’neurasthenia’.
https://www.researchgate.net/publication/297617210_The_real_malady_of_Marcel_Proust_and_what_it_reveals_about_diagnostic_errors_in_medicine

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Masahiro Okiと申します。UCLA治験参加者。国際基督教大学(ICU)中退。 このブログを書いている者です。様々な心のトラブルの科学的な克服法を書いていきます。